ホタルの里復活を目指し、自分たちで育てたホタルの幼虫を放流する古枝小の児童=鹿島市の祐徳稲荷神社外苑

 鹿島市古枝地区を“ホタルの里”として復活させようと、地元の古枝小(廣田弘一郎校長)が取り組んでいる。2年前の豪雨で浜川が氾濫し、ホタルのすみかが被害を受けた。幼虫の飼育から生育環境の整備までを行い、23日は祐徳稲荷神社周辺の水路に幼虫4千匹を放流した。子どもたちは1年後、古里でホタルに再会することを心待ちにしている。

 市内有数のホタルの名所として知られていた古枝地区だが、2020年7月の豪雨で川や水路のホタルが流されてしまい、生息数が大きく減少していた。「ホタルが飛び交う古枝を復活させ、地域の人を喜ばせたい」と、同校では昨年から、地元でホタルの保存活動を行う河浪丘(たかし)さん(72)さんの指導を受けながら、復活に向けての活動を始めた。

 6年生が総合学習の時間を活用し、生育環境を整えるために水路を清掃。教室でホタルの幼虫を育てた上、餌となるカワニナも川で採取して、水路に放流している。災害復旧のための護岸工事の影響もあって、ことしもたくさんのホタルは見られなかったが、数は少しずつ増えてきているという。

 6年の富永大翔(ひろと)君(11)は「来年こそいっぱいのホタルが見られることを期待しています」と話す。活動は次の6年生に引き継ぎ、復活に向けて、長く取り組みを続けていく。(山口源貴)