総代会であいさつする西久保敏組合長=佐賀市の佐賀県有明海漁協本所

 佐賀県有明海漁協(西久保敏組合長)の総代会が24日、佐賀市の漁協本所で開かれ、ノリの生産目標を18億枚、販売額225億円とする本年度の事業計画などを決めた。

 総代会は新型コロナの感染拡大防止のため一部、書面参加で開かれた。

 担当者が、21年度のノリの販売実績が約17億3298万枚、約221億1875万円だったことを報告。東、中部地区の生産が比較的安定していたが、西南部地区が赤潮による栄養塩不足などで色落ちと成長不良となり、極めて厳しくなった点を説明した。

 終了後に記者団の取材に応じた西久保組合長は「地域差がものすごかった。これを無くし、平均的に取れるようにならなければ」とした上で、西南部での色落ち対策について「大学や関係機関に潮流などを調査してもらっている。西南部協議会でもどこをどうやるのか(検討しており)、海底耕うんなど組合員がやれることからやっている」と述べた。(大田浩司)