映画「ラジオ・コバニ」の一場面(提供)

 平和をテーマにした映画の上映会と講演会が7月17日午後1時半から、佐賀市立図書館で開かれる。映画「ラジオ・コバニ」を上映し、ウクライナからの難民を多く受け入れるモルドバからオンラインで講話する。入場無料。

 映画の舞台は過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下から解放されたシリア北部のクルド人街コバニ。激しい戦闘があった街で、手づくりのラジオ局を始めた大学生の実話を基にしている。郷土の音楽や詩を流し、市民の声を伝え、荒廃した街を再興しようとする人々を勇気づけようと奮闘する若者の姿を描く。

 また、紛争や災害に直面した人々を支援する国際NGO「難民を助ける会(AAR japan)」の大室和也さんが「もし私がなんみんになったら」と題して講話する。大室さんはこれまでウクライナやシリアで難民支援に携わってきて、ウクライナに隣接するモルドバから現地の様子を伝える。

 定員は先着順で60人。問い合わせは佐賀県ユニセフ協会、電話0952(28)2077。(花木芙美)