ショウガ畑を背景に加工品を手にする西原幸一さん、由美子さん夫妻=佐賀市久保田町

 昨年8月の記録的な大雨で畑が冠水被害を受けた佐賀市久保田町のショウガ農家の西原幸一さん(66)=西原農園=が6次化で難局を乗り切ろうとしている。自らが手作りした堆肥で育てたショウガと有明海産ノリを混ぜたパウダーなどを開発。ネットで資金調達するクラウンドファンディング(CF)で経費50万円を募っている。

 佐賀県職員時代に循環型社会を推進してきた西原さんは農学部出身の知識を生かし、下水道資源や微生物、もみ殻などを使って堆肥を作り、2020年からショウガを10アール生産している。21年の大雨で畑が4日間冠水し、収量が前年の3分の1となる1トンに激減した。

 直売所に出荷する規格に達しないショウガを有効活用しようと、昨年12月にシロップやソースに加工した。絞った後に残る繊維質を蒸して乾燥し、県産ノリと混ぜたパウダーを1月に開発した。サンショウのようにピリリと辛くて風味豊かで、パスタや卵焼き、焼きそば、カレーに入れる調味料、ふりかけに使えるという。

 加工品の販路を開拓しようと佐賀共栄銀行に相談したところ、購入型CFの「マクアケ」を紹介された。掲載する文章を自ら考えて写真も準備をした。

 支援金額は3千円~1万円まで6パターンで、返礼品は「蒸し生姜(しょうが)&佐賀海苔のりパウダー」、シロップ、ショウガ卵プリンなどがある。6月28日まで募集する。調達した資金は種子、仕入れたノリなど原材料費の支払いに充てる。

 県が認定するエコファーマーでもある西原さんは「国連が掲げるSDGs(持続可能な目標)を体現するような資源循環型の肥料で土にこだわって育ててきた。うまみが強いショウガの自然の恵みを余すことなく加工した。ぜひ味わっていただければ」と話す。(大田浩司)

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