予選トーナメント2回戦・トヨタ紡織九州-大同特殊鋼 前半、速攻を決める紡織の中田航太=福井県営体育館

 今季最初の試合に挑んだトヨタ紡織九州は、昨季リーグ戦で2勝した。岩本真典監督は「勝てる試合に勝てない。ただそれだけ」と言葉少なだった。

 現エストニア代表や元フランス代表が顔を並べる相手に対し、前半は互角の戦いを展開した。しかし後半は、開始早々に相手選手の退場で巡ってきた2分間の数的優位の状況を生かせず、試合終盤には5連続失点するなど、押し込まれる展開が続いた。「何回もあったチャンスを決められなかった」と岩本監督。個人プレーが目立ち、チームで連係して相手を崩す動きは少なかった。

 前線で体を張った酒井翔一朗は「悪くなった流れを断ち切る選手がいなかった。個が弱いのに、個で戦ってしまった」と反省した。

 ただ、大卒ルーキーの中田航太が立て続けに7メートルスローを決め、湧永製薬から今季加入した日本代表候補の庄子直志が速攻を見せるなど、新戦力が期待にこたえ躍動した。ケガのためベンチ外から戦況を見守った主将の荒川蔵人は、「がむしゃらさが足りなかった。気持ちを切り替えるしかない」と、連戦となる23日の強豪トヨタ車体との一戦に向け、立て直しを誓った。(鶴澤弘樹)