参院選が22日公示され、佐賀選挙区(改選数1)は3期目を目指す自民党の現職に、立憲民主党、共産党、NHK党、政治団体「参政党」の新人4人が挑む構図となった。緊迫する国際情勢を受けた安全保障政策や物価高騰対策に加え、県内では佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画や九州新幹線長崎ルートの整備といった国策課題を争点に論戦が展開されるとみられる。

 7月10日の投開票に向けて18日間の選挙戦が始まった。立候補したのは届出順に、自民党現職で参議院運営委員長の福岡資麿氏(49)=2期、公明党推薦▽立憲民主党新人で党県連副代表の小野司氏(45)▽参政党新人で障害福祉事業所代表の稲葉継男氏(46)▽NHK党新人で元派遣社員の眞喜志雄一氏(31)▽共産党新人で党県委員会書記長の上村泰稔氏(57)。5人はそれぞれ出陣式や街頭演説で政策を訴えた。

 自民・福岡候補はウクライナ情勢に触れ「政治勢力を安定させ、毅然と立ち向かうことが問われている」と参院選の意義を強調。物価高対策を求める声については「選挙後に補正予算を編成し、しっかり対策を講じていく」と約束した。

 立民・小野候補はシングルマザーとしての子育て経験を踏まえ「国の子育て関連予算が少なすぎる」と指摘。給食費の無償化などを主張し「生活目線で明日を変え、政治を変える。佐賀から声をあげることで政治を変えていけると訴えたい」とした。

 参政・稲葉候補は「いま問われているのは政治家の人間力。参政党という新しい選択肢がある」とアピールした。

 NHK党・眞喜志候補はNHKから受信料を巡り訴えられた人の裁判費用を肩代わりするなどと訴えた。

 共産・上村候補は、「平和と暮らしを守る政治」を掲げ、憲法9条による平和外交や消費税減税、最低賃金の引き上げを主張。「冷たく弱い経済から、人に優しく強い経済に切り変える大きなチャンス」と支持を求めた。(取材班)