贈呈式で野口満病院長(左)に目録を手渡す吉野徳親理事長(右)=佐賀市の佐賀大医学部附属病院

 がんの患者支援や予防啓発に取り組む佐賀市のNPO法人「クレブスサポート」は、同市の佐賀大医学部附属病院肝疾患センターと佐賀県医療センター好生館緩和ケア科に、県のふるさと納税を活用したがん対策基金を100万円ずつ贈呈した。

 肝疾患センターは、ウイルス性肝炎の感染率が世界的に高いモンゴルで肝炎対策事業を実施している。新型コロナウイルスの感染拡大で活動を中断していたが、5月に再開して看護師を派遣した。

 佐大病院で17日に贈呈式が行われ、クレブスサポートの吉野徳親理事長が「モンゴルでの活動が成功し、長続きするよういろんな面で応援したい」と述べて野口満病院長に目録を手渡した。野口病院長は「県内のみならず国内、国外の病める人たちのために尽くしていく」と謝意を示した。基金はモンゴルへの渡航費や現地での活動費などに活用する。

 20日には、好生館の緩和ケア病棟を運営する緩和ケア科に基金を贈呈した。(江島貴之)