佐賀県内は梅雨の出水期に入っている。2019年8月の佐賀豪雨、21年8月の記録的大雨と、県内は2年間に2度の甚大な浸水被害に見舞われた。とりわけ被害が大きかった六角川流域の市町や県、国は新たな治水対策に取り組んでいる。田んぼダムをはじめとする「流域治水」が本格始動し、河道掘削の拡大やポンプ整備など排水対策も進む。1年前から「備え」はどこまで進んだのか-検証した。
国、県内各地の取り組み
・佐賀県 6市3町で準備、排水ポンプ車も配備
・国 運転調整の可能性残る
・武雄市 3町164ヘクタールで対応
・小城市「浸水センサー」20カ所に
・多久市 河道掘削、情報発信に力
・大町町 下潟排水機場、冠水の懸念
・白石町 事前排水の水位50センチ下げ