東京商工リサーチ佐賀支店のまとめによると、5月は佐賀県内で企業の倒産はなかった。5月単月としては1971年の集計開始以来、初めて。

 前年同月は倒産が1件あり、負債額は1千万円だった。単月で倒産の発生がなかったのは過去5回で、直近では2021年9月以来という。

 同支店によると、今年の倒産の発生件数は低水準で推移しており、その理由については「新型コロナの感染拡大に伴う国や金融機関による支援が大きい」と分析。ただ、九州・沖縄の他県は発生件数が増加傾向であることから「(佐賀は5月に)期せずして発生しなかったとみている」と話す。

 今後については、原油高や原材料価格の上昇、円安などに加え、実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が始まる企業も増えてくることから「倒産が増勢を強める恐れが現実味を帯びてきている」と見通す。(志波知佳)