県が設置を進める市内17カ所の「浸水センサー」は6月末に工事を完了できる見通し。市が独自に設置した3カ所と合わせ、計20カ所で運用を開始する。内水氾濫状況をいち早く把握し、市が運用する情報アプリ「OgiOgi(オギオギ)」を活用するなどして住民避難に生かす。

 大雨が予測される場合は防災無線でクリークの事前落水の協力を呼びかける。一方で、牛津町の排水機場で2021年8月に操作員1人が亡くなった事故を受け、ライフジャケットやヘルメットなどの安全装備を配備した。

 19年の佐賀豪雨に続いて21年8月にも浸水被害が発生した牛津町の商業施設「セリオ」では、大雨時に店舗の全出入りを止水板でブロックする態勢を整えた。要配慮者の避難に関する取り組みとして、介護施設など108施設が避難確保計画を策定。対象施設のほぼ100%を網羅した。

 牛津川流域の治水プロジェクトの柱となる牛津川遊水地は24年度中の完成見込み。事業の実施主体は国だが、市は小城町の対象地区にある約90世帯の集団移転先の選定を進める。(市原康史)