西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の嬉野温泉駅の隣接地に整備する道の駅「うれしの まるく」の指定管理者選定を巡り、嬉野市議会(定数16)は定例議会最終日の21日、「株式会社まちづくり嬉野」を指定する議案を賛成7、反対8の賛成少数で否決した。9月23日の新幹線開業まであと約3カ月に迫る中、観光の新たな中核となる施設の運営計画は“白紙”となった。
「うれしの まるく」は、観光客の玄関口として、市と国が駅西口の敷地約2万7166平方メートルに建設。荷物を預けて手ぶらで周遊するサービスや観光情報の発信など、観光窓口を担うゲートウェイ型の施設で、地域産品の販売などは隣接する民間整備部分で予定している。
市は施設の指定管理者を4月に公募。サガテレビなどが出資する「まちづくり嬉野」ともう1社が応募し、JR九州や市の関係者らでつくる選定委員会による審査の結果、「まちづくり嬉野」を選んだ。