金銀当時帳表紙

金銀当時帳該当部分

エンフィールド銃

 小城市立歴史資料館では「新収蔵品展」で、江戸時代末期の慶応3(1867)年から明治3(70)年までの小城藩の会計に関する出納帳6冊を展示している。

 「慶應四年金銀当時帳」という史料では9月、長崎において、洋式銃「エンフィールド銃」100挺分の代金として1100両を支払ったと記録されている。1挺当たり11両となる。

 慶応4年といえば、8月に小城藩兵約700人が秋田に出兵した年である。戊辰戦争で、東北地方の大名が旧江戸幕府側の立場をとった中で、秋田藩は新政府側について周辺の藩から攻撃を受けたため、救援を行ったものである。

 戊辰戦争下、武器の需要が高まった中での購入であると想像できる。「エンフィールド銃」は、銃弾を筒先から装填(そうてん)するタイプのライフル銃である。慶応4年時点では、佐賀藩では7連発式の「スペンサー銃」が導入されている。当時としては、必ずしも最新式の銃ではなかった。それでも、購入できる銃を買い集めたのではないだろうか。また、当時の銃の価格を知る上でも興味深い史料である。

 「金銀当時帳」は「新収蔵品展」(7月17日まで開催、月曜休館)で展示している。また、エンフィールド銃は常設展示室に展示している。あわせてご覧ください。

(小城市教育委員会文化課・田久保佳寛)