2021年度の決算状況などを報告した、佐賀ターミナルビルの株主総会=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀空港の施設を管理する佐賀ターミナルビル(副島良彦社長)の株主総会が21日、佐賀市であった。2021年度の純利益は3470万円(前期比32・3%減)と16期連続で黒字を維持したものの、売上高は新型コロナウイルスの感染拡大で航空会社・入居テナントへの減免措置拡大が響き、4億2975万円(同9・8%減)と減収減益となった。

 21年度の利用者数は14万5411人で、過去最低だった20年度の1・3倍に増えたものの、年度を通して航空会社や入居テナントへの減免措置を続けたため、主な収入の不動産収入などが減った。一方、国内線の復便は進んだため、警備や清掃などの費用が増えたほか、燃料単価の上昇で水道光熱費も増加した。この結果、営業利益はマイナス40万円、経常利益はマイナス145万円といずれも赤字となった。

 ただ、ビル拡張工事に伴う県からの補助金47億9439万円などの特別利益が、計上時期のずれの影響で特別損失を上回ったため、純利益は辛うじて黒字を確保した。

 副島社長は「新型コロナの影響でこの2年間は非常に厳しい状況となったが、22年度は7月から羽田便が5便全て運航するなど、明かりが見えてきた」と説明した。イベント活用や広告掲示など、航空利用客以外にもアプローチを進め、福岡や熊本など県外からも活用してもらうようPRを進めるとした。

 総会ではこのほか、前任者の辞任に伴い、佐賀銀行専務の富永金吾氏を新たに監査役に選任することを決議した。(大橋諒)