フェンスの移設を手伝う参加者=小城市小城町の江里山の棚田

農道沿いの草を刈る参加者=多久市西多久町の平野の棚田

 小城市の「江里山の棚田」と多久市の「平野の棚田」で18、19の両日、佐賀県がマッチングする「棚田ボランティアに関する協定」に基づく保全活動があった。県内企業の社員らが地元農家と草刈りなどに汗を流した。

 ○…江里山の棚田では18日、昨年12月に協定を結んだ大義建設(小城市)の10人が、イノシシなどの侵入を防ぐフェンスの移設作業を手伝った。度重なる災害で棚田に流入した土砂の撤去も同社は協定締結後、すぐに実施していて、大家(おおいえ)良太郎社長は「草刈りなどのほか、災害発生時の協力も考えている」と話した。

 昨年度で3年間の協定が終了した久留米ゼミナール佐賀校(佐賀市)からも10人が参加した。

 ○…標高約190メートルの山あいで7・7ヘクタールを耕作する平野の棚田では19日、協定を結ぶ西日本総合コンサルタント(佐賀市)、プライム(同)などの従業員25人が草刈り作業をした。多くが過去にも活動しており、農道やため池ののり面を覆う雑草を草刈り機や鎌で手際よく刈り取っていた。

 高齢化が進み、労力を必要とする草刈り作業は重荷になっている。地元農家でつくる「ひらの棚田米振興協議会」の小園敏則会長は「ボランティアの協力は頼りになる」と感謝した。(市原康史)