自民党佐賀県連 留守茂幸会長

立憲民主党県連の山田誠一郎幹事長

公明党県本部 中本正一代表

共産党県委員会 今田真人委員長

国民民主党県連の俣野勝敏幹事長

 参院選佐賀選挙区(改選数1)は22日に公示を迎える。与野党一騎打ちの構図を作り出した2016、19年のような野党候補一本化は進まず、選挙区には過去2番目に多い5人が出馬する見通しとなっている。佐賀県内の5政党の幹部に戦略や争点を聞いた。(栗林賢、大橋諒、江島貴之) 

 

■自民

自民党佐賀県連 留守茂幸会長

次につながる勝ち方を

 

 福岡資麿氏には県内くまなく支持者がいるが、コロナ禍に加え、議院運営委員長の要職を務め、十分な活動ができなかった。公明党や県農政協議会からの推薦も追い風に一票でも多くの票を獲得したい。昨秋の衆院選では2選挙区とも連敗しており背水の陣で臨む。次の国政選挙につながる勝ち方が求められている。気掛かりなのは投票率。「福岡なら大丈夫」という心理ほど怖いものはない。

 責任ある政権政党としてオスプレイ配備計画や新幹線といった県が抱える国策課題も着実に前に進めていることを訴えたい。

 

■立民

立憲民主党県連 山田誠一郎幹事長

生活者目線で訴える

 

 候補者擁立が5月初めと遅れたが、小野司氏は原口一博、大串博志両衆院議員に帯同し、精力的に県内を回っている。参院選での「女性候補5割」という党本部の方針を鑑みても、意義ある候補者選定だった。

 選挙戦では物価高問題を徹底的に訴えていく。小野氏は生活者の目線から政治を語れる。比例は全国で1300万票と21年衆院選から1割増を目指している。連合からの推薦を生かし、産業別労働組合の組織内候補との相乗効果を図る。今回、佐賀選挙区は候補が多いが、しっかり政策を訴え、支持を得たい。

 

■公明

公明党県本部 中本正一代表

新人の比例当選が目標

 

 一番の目標は九州ブロックから全国比例代表に立候補する新人窪田哲也氏の当選だ。公明新聞の元記者で約30年前、振り出しが佐賀担当だった縁もあり、県内事情にも詳しい。知名度不足を補うには県内で5万6000票の獲得が欠かせない。6年前から国政選挙で続けてきた自民党県連との選挙協力協定を今回も締結し、自民支持層から2万3000票の支援を見込んでいる。

 「日本を、前へ。」をスローガンに掲げた。安定した政権の下での、経済の立て直し、全世代型の社会保障、平和安全保障の強化を訴えていく。

 

■共産

共産党県委員会 今田真人委員長

平和、暮らし関心高い

 

 今回は平和と暮らしという大きな争点がある。自民党はウクライナ危機に乗じる形で軍事費の増強を目指し、野党にも同調する動きがある。憲法9条を生かした平和外交を訴える共産党の主張は際立っている。物価高や年金引き下げへの有権者の関心も高く、切実さを増す二つの問題に対する私たちの訴えが響く環境が生まれている。

 野党候補の一本化はならなかったが、立憲民主党と切磋琢磨(せっさたくま)して今後の野党共闘につながる戦いをする。比例の目標は3万2000票。個人演説会や小規模な集会を重ね政策を訴えていく。

 

■国民

国民民主党県連 俣野勝敏幹事長

比例票の獲得に注力

 

 4月に県連を立ち上げたが、選挙区では候補者擁立に至らなかった。今回は、四つの産業別労働組合が比例区に擁立している候補者の当選に全力を傾ける。

 「ガソリン値下げの実現」などに代表される実績を訴え、「対決より解決」という党の基本姿勢に対する支持者を増やす。「全国どこでも時給1150円以上」「消費税減税(5%)」など「給料が上がる経済」をはじめとする政策5本柱を、街宣行動などを通じて訴える。佐賀県内では比例票5万票以上を獲得し、4人の組織内候補の当選を確実なものにしたい。