アマゾンで動物の生態などを捉えた写真家・山口大志さんと、展示している作品=唐津市の旧唐津銀行

 唐津市船宮町出身の写真家・山口大志(ひろし)さん(46)=東京都=による同市での初個展が、旧唐津銀行で開かれている。南米アマゾン川の生き物の生態を捉え、異世界の作品群が来場者を魅了している。7月3日まで。

 山口さんは約30年前に沖縄県の石垣島に移住し、西表野生生物保護センターでイリオモテヤマネコの調査員として働きながら自然の風景を写真に収めた。2004年、写真家の三好和義氏に師事して独立。10年には、オーストラリアの砂漠で小惑星探査機はやぶさが地球へ帰還する瞬間の撮影に成功した。

 今回はアマゾン川で約7年間撮りためた60点を展示。仮小屋に約3カ月張り込んで生き物の姿に目を凝らし、鳴き声に耳を澄ませた。「塩場」と呼ばれる区域では、ミネラルを含む土壌を食べにきたクモザルやバクを活写。暗闇に無数のワニの目が光っていたり、光沢のあるハチドリが花の蜜を吸いに飛び回ったりと鮮やかな光景も切り取った。

 幼少期から昆虫採集やアマゾン川原産の熱帯魚に夢中になった。「本のスクラップで集めた生き物を観察したい、その憧れが原動力になった」と振り返る。「写真はスマートフォンなどの小さい画面で見ることが多くなっているけれど、ダイナミックに感じられる特大パネルでの展示も楽しんでほしい」と呼びかける。

 入場無料。唐津観光協会とぴ~ぷるが主催した。「アマゾン撮影記」と題したギャラリートークは25、26日、7月2、3日(全日午後2時から)に会場で開かれる。(横田千晶)