こんなに苦戦するとは思わなかった。来春卒業予定の大学生らへの採用面接が、6月1日に解禁された。その様子を撮影させてもらえる企業を探したが、「解禁日を守り、1日に面接を始める企業」の条件では、なかなか見つからなかった。

 多くが「既に始めた」「随時面接している」との返答だった。条件を満たす企業がわずかにあったが、その日に応募がないなど「売り手市場」の現実を垣間見る形に。手分けして30~40社ほど当たった結果、条件を緩和して「1日に面接をしている企業」を見つけるのがやっとだった。

 「6月1日」は政府が設定した採用選考の解禁日だが、強制力はない。学生の3分の2は、それ以前に内定を受けたとの民間の調査結果もある。2024年度卒からは、インターンシップ(就業体験)で得た学生情報を採用選考で活用できる見通しで、就活の前倒しに拍車がかかりそうだ。

 こうした動きの中、中小が多い県内企業は、どう人材を確保していくのか。内定辞退率も高く、採用計画通りに進まない状況もみえるが、各企業がどう知恵を絞るのか、しっかり動きを追っていければと思う。(古賀真理子)