西九州新幹線開業に向け、まちづくりや観光戦略を語る武雄市の小松政市長(右)と村上大祐市長=嬉野市の大正屋

 西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業に向けて県西部地域のこれからを考えるパネルディスカッションが17日、嬉野市の大正屋で開かれた。武雄と嬉野の両市長が登壇し、新幹線を活用したまちづくりの方向性、観光戦略を語った。

 県西部3市4町の企業の代表者らでつくる武雄法人会(馬渡洋三会長)が主催し、嬉野温泉観光協会の山口剛会長がコーディネーターを務めた。

 新幹線44本が停まり、博多と結ぶ特急が倍増する武雄市の小松政市長は「通勤通学の範囲が大幅に広がるインパクトは大きい。定住・移住と観光を両にらみで政策を進める」とした上で「利便性だけでは人口や観光客は増えない。子育て支援や住みやすさなど、まちの魅力を高めなければいけない」と述べた。

 初めて鉄路が通る嬉野市の村上大祐市長は、道の駅が併設される嬉野温泉駅の周辺整備計画を説明し「観光客に使いやすく魅力がある駅になる。通勤通学では近隣の長崎県波佐見町の利用も期待できる」と指摘した。鹿島市など有明海沿岸地域と連携し、関西や中国地方から観光客を呼び込む周遊プランを提案する考えを示した。

 観光バブルが去る開業2年目を心配する質問に、村上市長は「来秋にはJR九州の高級旅館が開業予定で、市内の客室数が増加する。宿泊者数80万人まで引き上げたい」と目標を掲げた。小松市長は「福岡など近距離でリピーターを増やしつつ、定住移住につながる通勤割引も考えたい」と述べた。(山口源貴)