鏝絵の記念館のオープンに向けて準備を進めている山﨑正明さん=佐賀市東与賀町

鏝絵で表現した家紋

鏝絵で制作した記念館の看板と山﨑さん=佐賀市東与賀町

 厚生労働省の「ものづくりマイスター」に認定されている左官職人の山﨑正明さん(80)が、佐賀市東与賀町の自宅を改装して「鏝絵(こてえ)の記念館」を7月に開く計画を進めている。15年かけて制作してきた約700点を集める予定で、山﨑さんは「オリンピックメダリストや往年のスターなど、その時々の記憶に残る人々を鏝絵で表現しているので、懐かしんでもらいたい」と話している。

 鏝絵は、左官職人が壁を塗る鏝を使って描く作品。本来は家紋や屋号などを浮き彫りで表現するが、山﨑さんはアニメのキャラクターや、五輪で活躍したアスリート、観音像やえびす像なども制作してきた。

 展示作品は縦10センチ×横10センチの小品から、畳サイズの大作まで。新作の大作「富士山」は、雄大な富士の前景に満開の桜を描いている。このほか、しっくいをかまぼこ状に盛り上げて格子柄にする伝統的な「なまこ壁」も展示する。

 山﨑さんは佐賀建築技術専門学院で講師も務めており、子ども向け教室も計画している。「これまでは個展で披露してきたが、記念館でじっくり楽しんでもらいたい」と話す。開館は午前9時から午後5時まで、水曜は休館する予定。(古賀史生)