制服を変更する中学校が増えてきています。学校は、どのような意図で、どのようなスタイルに変えているのか、また、中学生自身はどのように受け止めているのかをたずねました。(なお、生徒の意見は一部を抜粋しています)

武雄市立武雄中学校

【ねらい・意図】
 性別や障碍、国籍や文化などの多様性を認め合い、誰もが過ごしやすい学校を作るインクルーシブ教育をすすめていくために、新制服を導入し、併せて校則の改定も推進した。

【変更点】
・学生服、セーラー服から、ブレザータイプの制服に変更した。
・ブレザーの素材を、2種類(織物・ニット)から選択できるようにした。
・性別にかかわらず、スラックス、スカート、キュロットから選択できるようにした。
・性差が出ないように、あえてリボンは導入せず、全員ネクタイ着用で統一した。
・季節によって制服を移行する校則を廃止し、自分の体調に合わせて着る服を選択できるようにした。
・シャツは保護者の意向を受けアイロン不要のポロシャツにし、下着が透けにくい素材を導入した。

【生徒の感想・意見】
・いろんな選択ができるようになり、「あなたはこう」「今はこう」としばりがなくなったところがいい。いろんな着方、自分の体調にあった服装ができ、健康でゆたかに学校生活がおくれるようになったと思う。

・男女問わず新制服を選ぶことができる。SDGsの「ジェンダー平等を実現しよう」から、「女子だから、男子だから」の不平等をなくすために制服を選べるようにしたと考えた。

・それぞれ選択できるようになりました。新しい制服は誇らしかった。この制服と共に、中学校での生活を楽しみ、頑張っていきたい。

・この制服のよい所は選択でき、頑張ろうという気持ちになる。このオシャレのためではなく学校のイメージとしてなのでルールを守ったうえで着こなしていこうと思います。

・新制服に変わって自分は安心した。もともと自分はスカートをはきたくなかった。男女関係なくスカートでもズボンでもよくなって、女だけど男らしくあってもいいと思えるようになった。男と女という差別がなくなり、「笑顔」という大きな幸せができました。

・ズボンとスカートを選べるのがうれしかった。女子だけどスカートをはくのに抵抗があったので、女子でもズボンを選ぶことができ、周りの目を気にすることなくズボンをはけるのですごく助かりました。

・私服でよくズボンをはく。今は男女ともズボンをよくはくのに、どうして制服では女子はスカートなんだろうと思ったことがある。まだ女はスカート、男はズボンの割合が高いけど、人の目を気にせず選べるようになればもっと良いと思う。

・一人一人の個性が制服に出て、個性の豊かさがよりよく輝くようになったと思う。男子はスカートを、女子はズボンをはいていいことになり、実際に、違和感なく、心が男子で見た目が女子の人にも優しいのかなとも思う。制服が新しくなってよかった。

・着心地が良く透け防止対策など、生徒の気持ちをよく考えたものになっている。今の制服だけでなく、前の制服と組み合わせることができ、無駄がなく、3Rの1つリデュース活動になっているため、地球環境にも優しいものになっている。

・私の母、父のときは、セーラー服、学生服しかなかったそうで、今武雄中はジェンダー平等のことを考え、選択式の制服になり、とてもいいと思う。武雄中をよりよくするために制服のことを周りの人に話してみようと思える制服になってよかった。