北内郭の図面。緑色の矢印は日の入り、黄色は月の出の方向

 1年で満月は12回あります。その内の2回、6月の「ストロベリームーン」と12月の「コールドムーン」は北内郭と面白い関係にあるようです。今年のストロベリームーンは14日でした。北内郭には物見やぐらが北、南、北西、南東に計4棟立っていますが、そのうち2棟は日の入りと満月の月の出に関係しているのではないかと思われます。

 14日の日の入りは19時30分、月の出も19時30分。晴れていれば太陽を追いかけるように満月が昇ったはずです。その方向は、北と南の物見やぐらの中間に立った時、計算では図面の緑色の矢印方向が日の入りで、黄色の矢印が月の出の方向になります。どちらも物見やぐらの立つ方向です。これはとてもドラマチックな天体ショーではないでしょうか。

 ちなみに赤い矢印の方向はストロベリームーンの沈む方向で、12月8日の日の入りの方向でもあります。そして、同じ日に青い矢印の方向から太陽を追いかけてまたコールドムーンが昇ります。月の入りは緑の矢印の方向です。コールドムーンの動きは昨年確認しました。

 太陽と満月の関係を考えた時、北内郭はなんとロマンがあふれる世界なのでしょう。

(吉野ケ里ガイド・福田幸夫)