顕彰講話で、心の在り方などを説く比田井和孝さん=唐津市の唐津西高

顕彰講話で、心の在り方などを説く比田井和孝さん=唐津市の唐津西高

 約90年前、唐津市の松浦川で子ども2人を救って亡くなった女学生をしのぶ顕彰講話が14日、唐津市の唐津西高であった。上田情報ビジネス専門学校(長野県)の副校長の比田井和孝さんが「就職や資格取得は目的じゃない。身に付けた知識を通して周りに必要と思われる人になってほしい」と呼びかけ、幸せな人生の土台となる心の在り方を説いた。

 全校生徒約450人が聴講した。比田井さんは仕事やスポーツを引き合いに、「やり方の前に心構えや思いが大事になる。目に見えにくいが、同じやり方でやっているのに結果が違う」と説明した。

 客に与える考え方に切り替えることで行動力を持つようになった営業マンの話などを挙げ、「与える者は与えられる。知識、技術、資格を何のために使うかが人間性と関わる」と指摘した。その上で「性格はつくられたもので、変えることができる。心を変えるのは難しいが、形から変え続けると習慣になる」と強調した。

 同校の前身の旧制唐津女学校に在籍した中尾ハナさんが1931(昭和6)年、自らの命と引き換えに松浦川で溺れていた小学生2人を救った。同校は中尾さんを顕彰して語り継ごうと、2000年から「ハナコフェア」と題した講話を開いている。(横田千晶)