大町町が作成した内水対策の冊子

 2019年と21年に深刻な浸水被害に見舞われた杵島郡大町町が、小冊子「大町町の内水対策に関する取組」を作成した。2年間に2度の大雨の状況や、国や佐賀県を含めた治水対策をまとめ、ホームページでも公開している。町内全戸に配る概要版もつくる。

 A4判18ページ。「背景・目標」として、19年8月は1時間に98・5ミリ、3時間で221ミリの短時間の猛烈な雨、21年8月は4日間で879・5ミリ、8日間1035ミリの長期の大雨に見舞われたことを伝えている。

 「現状と課題」では、1990年の大雨も加えて六角川流域の降雨量や水位を地図とグラフで記録。町内10カ所の樋門や樋管、5カ所の排水機場の排水能力も紹介している。

 治水対策は国、県、町に分けて記載した。国は六角川流域で河道掘削や排水機場増強、洪水調整施設整備など、県は内水監視カメラ・センサーの設置、田んぼダムの推進、排水機場の増強や新設などを進めていることを伝えている。町の取り組みでは情報発信の充実、避難所や防災対応拠点整備、排水機場の浸水対策、移動式排水ポンプ購入、主要水路しゅんせつなどを挙げている。

 町は「国や県と連携した内水対策を進め、床上浸水ゼロを目指す」としている。(小野靖久)