「今日もわたしをひとり占め」(c)真船佳奈/サンマーク出版

 テレビマン兼漫画家として活躍している著者による「ぼっち時間を楽しむ」がテーマのエッセー。

 ぼっちとは、一人ぼっちの略称である。人間という生き物は良くも悪くも群れたがる生き物。それ故に「周囲と合わせなければいけない」「他人といることでしか心が満たされない」と悩んでいる人も少なくないのではないだろうか。著者も学生のころ、“他人の存在”を気にしていたが、現在は1人の時間を満喫できるまでになったという。一体どのようにして変わることができたのか。そのきっかけから、「ぼっち旅」での出来事、著者おすすめの“1人ですると幸せなこと”などを紹介。読めばきっと1人時間がもっと楽しくなるだろう。イラストや本文の下に書かれている注釈にも注目。このエッセーがさらに面白く感じること間違いなしだ。

 最後にこれだけはどうしても読んでいただきたいエピソードをご紹介。夫への浮気対策として著者の顔が一面にプリントされた下着を贈るという話だ。実物の写真も掲載されているのでぜひその目で確かめてほしい。天才と狂気が混在しているようなこのアイデアにたどり着くことがもう才能である。

 著者のようなわが道を貫いていく力こそ、本当の意味での強さなのかもしれない。(サンマーク出版/1430円)

(コンテンツ部・池田知恵)