カササギ(カチガラス)

 春から夏は野鳥たちの子育ての季節です。身近なところでも巣立ったばかりのヒナたちの姿を見かけます。ヒナたちはしばらくの間、親鳥に餌をもらいながら生活し、その間に飛び方や餌の取り方、危険な生き物から身を守る術)すべ)を学びます。

 巣立ちしたといってもまだまだ甘えん坊のヒナたちは、餌をもらうために親鳥に精いっぱいアピールします。イラストはカササギ(カチガラス)の巣立ちビナが電柱の上で羽を広げ親鳥を呼んでいる場面です。カササギは2~3羽の子供たちを巣立ちしてもしばらくの間、養わなければなりませんので、親鳥たちは餌をとるのに大忙しです。

 子供といっても親鳥と大きさはほぼ同じでたくさんの餌を食べます。お腹がすいたと鳴く子たちに一日に何度も餌を運ばなければなりません。子育ての大変さは人間も野鳥も同じですね。(日本野鳥の会佐賀県支部・中村さやか)