「文化は人間をつくる」をテーマに考えを語る登壇者=佐賀市のアバンセ

 芸術鑑賞会や遊び、体験の自主活動を展開する「佐賀子ども劇場」の創立50周年記念シンポジウムが12日、佐賀市のアバンセで開かれた。「文化は人間をつくる」をテーマに、4人のパネリストが取り組みなどを説明しながら家庭や社会の在り方について考えた。

 音楽教育に取り組む「佐賀コダーイセンター」主宰の十時やよいさんは、わらべうたの特徴を挙げつつ「文化の根元は人の生活」と説いた。「人形芝居ひつじのカンパニー」主宰の北村直樹さんは、内向的な性格だったのが人形劇を通じてコミュニケーションを取れるようになった思い出を語り、「出会いによって見つかるものがある」と呼びかけた。

 道化師Changとして高い評価を受ける兵藤禎晃さんは、家庭での経験を踏まえて「自分の生き方を認めてくれる環境によって自己肯定感が育つ」と述べた。表現あそびプログラムの創造に携わるさとうりつこさんは小学生との交流を紹介し、「みんなで積み重ねていく時間が文化になっていく」と強調した。

 シンポジウムにはオンライン視聴を含む約80人が参加し、コーディネーターは上野景三西九州大教授が務めた。参加した佐賀市の弥富恭子さんは「多彩な分野で活躍している人たちが互いの考え方を認め合い、まるで虹のように調和したのが印象的だった」と話した。(伊東貴子)