東北大の吉田浩教授らが「子ども人口時計」というものをインターネット上に掲載していることを知った。1年間に減少する子どもの人数から予測し、日本の子どもの数(14歳以下)が1人になるまでの残された時間を表示する。日本の少子化の状況をリアルタイムで伝えようという取り組みだ◆10年前に発表された時、子どもが1人になる日は3011年5月だった。それが今は、2966年10月になった。少子化の加速ぶりが分かる。2021年の出生数が統計開始以来最少の81万1604人だったことを考えると、この予測もたわ言とは思えない。米国の実業家イーロン・マスク氏が5月、「日本消滅」を警告したことを思い出す◆少子化対策や子どもを取り巻くさまざまな問題の解決に向け、「こども家庭庁」が来年4月に発足することになった。通常国会最終日のきのう、関連法案が可決された◆これまでもさまざまな少子化対策が実施されてきたが、「縦割り」の弊害を指摘する意見もあった。もちろん、子どもを産む、産まないは一人一人の判断。ただ、生まれた命はみんなで力を合わせ大切に育てたい◆子ども人口時計の針は巻き戻せるだろうか。最近は妊婦さんを見るとうれしくなる。元気な赤ちゃんを産んでね。まずは身近なところから、助け合いや支え合いの輪を広げたい。(義)

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