1カ月半ぶりに営業を再開したマウリーノカフェのオーナーの山津拓也さん=鳥栖市萱方町

事故発生当時の様子=鳥栖市萱方町

 鳥栖市萱方町の県道沿いにあるイタリアンのカフェダイニング「マウリーノカフェ」が15日、交通事故で車が突っ込んだ店舗の修繕工事を終え、1カ月半ぶりに営業を再開した。オーナーの山津拓也さん(40)は「多くの人の支えがあって営業できることを実感している」と気持ちを新たにする。

 5月1日午前7時前。山津さんは店でピザの仕込みをしていると大きな衝突音が聞こえ、突然乗用車が突っ込んできた。「幸いにも右足の打撲程度で済んだ」というが、店の壁には大きな穴が空き、木材はむき出しに。足の踏み場がないほど食器や電化製品が散乱した。

 ゴールデンウイーク(GW)の序盤で、「オープンから2年がたち、コロナ禍での飲食店への規制がない初めてのGWだった。予約は満席で、正直今回に懸ける思いは強かった」。GW中は保険会社や業者の対応も遅れ、「1日十数件の予約を断るのが申し訳なかった」と振り返る。

 それでも、親戚や取引先の力を借りて何とか営業再開にこぎ着けた。店のインスタグラムに寄せられた「再開したらすぐにでも行きたい」などの応援メッセージも励みになったという。休業による客離れの不安を拭い切れないが、「僕を見てお客さんが何があってもめげずに頑張ろうという気持ちを持ってくれたらうれしい。もう一度頑張りたい」と語った。(井手一希)