簿記能力検定試験上級に合格した唐津商業高3年の上田翔真さん=唐津市の同校

 唐津商業高(唐津市)の会計科3年の上田翔真(しょうま)さんが、難関の簿記能力検定上級に合格した。同校の生徒の合格は5年ぶりで、初挑戦で快挙を成し遂げ「問題が難しい部門もあったので、信じられない気持ち」と笑顔を見せる。

 検定は全国経理教育協会が主催し、上級は年2回実施される。日商簿記検定1級と同レベルの難易度で、合格すると税理士試験の受験資格が得られる。2月の試験には全国で2212人が受験し、合格者は309人。上田さんは合格率13・97%の狭き門を突破した。

 商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4部門があり、上田さんは「会計学に苦手意識があった」という。昨年11月以降、会計学の理論を中心に毎日3~4時間取り組んだ。試験では400点満点中297点の成績で、合格基準の280点(70%)を超えた。

 同校には体験入学で「ここが合いそう」と思って入学し、簿記部に入った。数字と電卓に向き合い、お金の流れなどについて学ぶうちに簿記の面白さに気づいた。目標に掲げた上級の合格を果たし、「最初は無理かなと思っていたけど、諦めないで頑張ったら報われることを実感できた」と振り返った。

 指導に当たった吉原恵美子教諭は「見えないところで努力できる生徒。同じように頑張ろうと思ってくれる下級生が出てきてくれたら」と話す。18日には簿記競技の佐賀県大会が行われ、団体1位、個人3位までに全国大会への出場権が与えられる。上田さんは「みんなと全国に行けたら」と気持ちを新たにする。(松岡蒼大)