コラムが生んだ読者との交流について語る富吉賢太郎さん=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 大手企業の佐賀県内支社長や支店長らでつくる「ブランチ佐賀さかえ会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の例会が15日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。元佐賀新聞論説委員長で、1面コラム「有明抄」を長年執筆した佐賀清和学園理事長の富吉賢太郎さんが、読者との交流を生む新聞コラムの力について語った。

 富吉さんは読者からたくさんの手紙をもらった経験から「たった1本でも誰かがどこかで読んでくれ、気持ちを突き動かすのが地方紙のコラム」と述べ、読者とのエピソードを紹介した。

 2010年の大みそかの有明抄では、高校時代の恩師から国連児童基金(ユニセフ)への寄付金1万円を手渡された出来事をつづった。これを読んだ読者から匿名での寄付が相次ぎ、「世の中、まだまだ捨てたものじゃない」と感謝の思いを込めて反応を掲載したことも明かした。

 「新聞は読者に共感や勇気を与えられる。新聞が読者の言葉や行動から学ぶこともたくさんある」と話し、読者との交流が新聞の財産となっていることを強調した。(江島貴之)