ウクライナの飲み物キッセルを紹介する中井インガさん(奥)=佐賀市の佐賀商工ビル

 ロシアの軍事侵攻を受けているウクライナの生活や文化をテーマにしたセミナーがこのほど、佐賀市の佐賀商工ビルであった。佐賀県でもウクライナからの避難民を受け入れていて、約80人が地域でともに暮らしていくために必要な知識を学んだ。

 セミナーは県国際交流協会が主催し、ウクライナのドネツク州出身で来日27年目の中井インガさん=福岡市=が料理や楽器、花、史跡などを説明した。来場者には「キッセル」というウクライナの手作りの飲み物を振る舞った。「避難してきた方が佐賀に来て、私を育ててくれたウクライナの明るい文化について知ってもらいたいと思うようになった」と強調した。

 侵攻によってロシア語を話すのを嫌うウクライナの人がいることを挙げつつ、「ウクライナ語もロシア語も素晴らしい。恨みの種をまいてはいけない」と自身の思いを語った。また、県内に避難するウクライナ国籍のジェフチェアレンコ・ユーゲニアさんやニャンコ・ナターリャさんと共にウクライナの愛国歌「紅いカリーナは草原に」を歌い、「世界中の人を勇気づける歌」と紹介した。(樋口絢乃)