鋭い眼差しで相手の出方をうかがう伊藤海里=鳥栖市の鳥栖工高

初めての国際大会に向け、練習で汗を流す小柴ゆり=鳥栖市の鳥栖工高

U15アジア選手権に挑む鳥栖工高の伊藤海里(右)と鳥栖中の小柴ゆり=鳥栖市の鳥栖工高

 7月2日からバーレーンで開かれるレスリングのU15アジア選手権大会に県勢の男女2人が日本代表として挑む。男子フリースタイル62キロ級に伊藤海里(鳥栖工高1年)、女子62キロ級に小柴ゆり(鳥栖中3年)がそれぞれ出場。2人は「自分にできることをやって優勝したい」と力を込める。

 伊藤は昨年11月に東京で開かれた全国中学選抜選手権で優勝した実績を基に出場権を獲得した。1回戦は残り4秒で逆転勝ちを収めたといい「勝ち切れたことで勢いがついた」と振り返る。

 北海道帯広市出身の伊藤。兄翔哉(鳥栖工高―専修大)の影響で6歳からレスリングを始めた。地元で競技を続ける選択肢があった中、「兄がここ(鳥栖工高)でやっていた。強い選手が多いから成長できる」と同校に進んだ。今は寮生活をしながら力をつけている。

 小柴は4月のJOCジュニアオリンピックカップで頂点に立ち、アジア選手権の出場権を獲得した。準決勝で「失点しなかったけど、相手に足を取られかけた」が、3試合全てでテクニカルフォール勝ち。アジア大会を前に6月11、12日の全国中学生選手権で準優勝し、大舞台に向けて弾みをつけた。

 3人きょうだいの末っ子。鳥栖工高で指導する父健二や2人の兄の影響で3歳からマットに立つ。「最初は遊び感覚」だったが、中学入学後は毎日、高校生の胸を借りて練習に励む。相手の手首を取って動きを止め、自分のペースに持ち込んでいく。「体力を強化し、技の引き出しを増やしたい」と意欲を見せる。

 2人にとって初めての国際大会。伊藤は「初めて海外の選手と戦う。自分のできることを出して、もちろん優勝を狙っていく」と意気込む。小柴は「初めてなので、ちょっと怖さはある」と口にするが「行くからには優勝を目指す。いろいろなことを試して勝ちにいきたい」と闘志を燃やす。(小部亮介)