佐賀玉屋は県産の酒に酒器をセットにするなど、百貨店ならではのアイテムを組み合わせPRする

夏前でも人気が高い佐嘉平川屋の「温泉湯豆腐」

ミマツ工芸のペン置き(手前左)など。木目の美しさを生かした卓上アイテムが人気

 19日の父の日を前に、佐賀県内の小売店や大型商業施設で商戦が本格化している。新型コロナウイルス下で、豆腐のギフトや自宅で体のケアができる家電など「健康」や「おうち時間」をテーマにした品が引き続き注目を集めている。密を避ける前倒し購入の傾向は薄れ、需要のピークと見られる前日や当日に向けて各店はPRを強化している。

 「佐嘉平川屋」の屋号で温泉湯豆腐などを販売している平川食品工業(武雄市)には、健康的で手軽に食べられるものを贈りたいと全国から注文が相次ぐ。「夏前でも湯豆腐が人気で驚いている」といい、6月の売り上げはコロナ前の約6倍を見込み「コロナ下でお取り寄せグルメが人気を集めたことも背景に、年々認知度が高まっている」と対応に追われる。

 人気のおぼろ豆腐をはじめ、デザート付きの3~4千円の贈答用が売れ筋で「お父さんだけでなく家族で楽しまれているようだ」と見ている。

 エディオン佐賀本店(佐賀市)も健康を意識した商品を並べ、体脂肪率や基礎代謝を測定できる高機能ヘルスメーター、目元を覆ってケアするマッサージ器などを提案している。

 家で過ごす時間が増えていることもプレゼント選びの幅を広げている。県産のスギなどを使った上質な小物を販売するのはミマツ工芸(神埼市千代田町)。眼鏡入れや腕時計置きなど、木目の美しさを生かしたモダンな卓上アイテムが人気を呼んでいる。

 また、佐賀玉屋(佐賀市)は日本酒やワイン、クラフトジンのほか上質なつまみも並べ、ぜいたくな「家飲み時間」を打ち出す。酒に、洋服や酒器など百貨店ならではの商品を組み合わせたPRも進める。

 ゆめタウン佐賀(同)も、ワンランク上のビールや焼酎などを販売。自宅で手軽に楽しめる食品の詰め合わせも初めて並べる。担当者は「健康や夜食などテーマを設け、子どもも求めやすいように価格を2千円にした。お酒を飲まないお父さんへも幅広い楽しみ方を提案していきたい」と話す。

 同店は、密を避けるために買い物を前倒しする傾向は薄れていると分析し「前日や当日がピークになりそう」と見込む。イベントを大切にする雰囲気が高まっている中「日ごろの感謝を伝え、家族で楽しく過ごす一日にしてほしい」と期待する。(志波知佳)