アジの加工品の端材を使ったビスケットを開発した伊万里実業高フードプロジェクト部のメンバー=伊万里市役所

 伊万里市の伊万里実業高フードプロジェクト部(18人)が、アジを加工した際の端材を使ったビスケットを開発した。鮮魚を大量に扱う会社の依頼を受けて取り組み、魚のにおいを抑えるなどの工夫を重ねて9カ月かけて完成させた。21日に市内で販売する。

 同部は食を通した社会貢献を目的に活動し、地元でとれた規格外の野菜や果物を活用した菓子を作っている。2021年8月、魚の加工販売を手がける唐津市の金子産業から「アジの端材を使った食品を考えてほしい」と依頼があった。

 金子産業はアジの鮮魚を毎日加工し、切り身にした際に残る中骨は年間90トンになる。これらは現在、養殖の餌になっているが、食品として活用する方法を探っていた。

 部員たちはまず、身の付いた中骨を油で揚げてみたが、酸化するのでおいしさを長く保てない難点があった。骨を粉末にしてビスケットを作ると、今度は魚のにおいが気になった。においを抑えるため骨を酢に浸すなど試行錯誤を重ね、程よい風味のビスケットが出来上がった。

 3年生の横田ほのか部長は「魚を素材にするのは初めてで、風味の調整に苦労しました」と振り返り、「カルシウム豊富で卵不使用のアレルギー対応なので、子どものおやつにもお薦めです」とPRする。金子産業食品部の白石創一さんは「ビスケットにする発想と技術に感心しました」と話した。

 「お魚ビスケット」は21日午後2時半から、伊万里市立花町のAコープいまり店で100袋を販売する。1袋70グラム入りで税込み100円。(青木宏文)