核兵器廃絶を国内外で訴える25代目の「高校生平和大使」の結団式が11日、広島市で開かれた。佐賀など17都道府県から選ばれた31人が集まり、「微力だけど無力ではない。私たちの手で平和な世界を実現しよう」と決意を新たにした。

 平和大使の活動は1998年に始まった。大使は例年、軍縮会議が開かれるスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れていたが、過去2年は新型コロナウイルス禍で断念していた。今年は8月に渡航を検討している。

 佐賀県内からは、白石高3年の梶原陸さん(17)=武雄市=と佐賀清和高2年のカーン・タスニア・リファーさん(16)=佐賀市=が選ばれている。

 福島県立橘高2年の遠藤光さん(16)はロシアのウクライナ侵攻に触れ、「自分が戦争の当事者になることがあると自覚した。戦争や核兵器に反対する声を上げるのは私たちだ」と話した。

 記念講演では、被爆者の原田浩さん(82)が体験を語った。広島駅で被爆した原田さんは「皮膚が溶けて倒れた人たちを踏んで逃げるしかなかった。こんな経験はあってはならない」と述べ、「原爆の悲惨さを受け止め、世界に向かって伝えてほしい」と激励した。(共同)