修復された「佐野常民先生之像」と諸井謙司さん=佐賀市の日本赤十字社佐賀県支部

 佐賀市川原町の日本赤十字社佐賀県支部で9日、「佐野常民先生之像」の修復除幕式が開かれた。同市出身の彫刻家の古賀忠雄(1903~73年)が制作した胸像を、彫刻家の諸井謙司さん(34)=同市=が修復した。

 像はブロンズ製で、幅約50センチ、奥行き約35センチ、高さ約75センチ。同支部を現在地に建築した1968年に制作された。日本赤十字社の前身となる博愛社を創設した佐野常民(1822~1902)の生誕200年を記念し、県赤十字有功会(池田秀夫会長)が約35万円を支出して修復した。

 諸井さんは表面に蓄積された緑青や汚れを落とし、アクリル絵の具や人工漆で塗装した。像は金具を入れて台座に固定し、制作の思いを記した銘板なども磨き上げた。諸井さんは「作品に残る古賀さんのタッチや像の存在感が浮き上がるよう修復した」と話した。

 日赤の活動を支援する県赤十字有功会は、10法人と98人が所属する。(花木芙美)