梅の収穫をボランティアで手伝う牛津高の生徒たち=小城市の牛尾山

 牛津高(小城市)の家庭クラブの生徒たちがこのほど、梅林で知られる市内の牛尾山で梅の収穫ボランティアに励んだ。農家の高齢化と担い手不足による梅林の荒廃を地域課題と考え、保全を手がける市民グループの活動に加わった。

 全校生徒が所属する家庭クラブの実践活動として2017年から取り組んでいる。この日は1~3年の役員や委員ら29人が参加した。

 荒廃梅林の整備などを行っている「ふるさと・夢つむぎネットワーク」(野口直志会長)のメンバーから収穫する梅の品種の特徴やサイズなどを学び、手分けして作業を開始。高い所は脚立を使って青梅をもぎ取った。出荷シーズンは終盤を迎えており、野口会長は「高校生の助けはありがたい。1日で300キロ強を収穫できた」と話した。

 家庭クラブ会長を務める3年の指山彩佳さんは「牛尾山をこれ以上荒らさないように頑張っている活動に感銘を受けた。今後もボランティアを続けたい」と話した。

 同校の牛尾山の保全活動は、20年度の全国高校家庭クラブ研究発表大会で最高の文部科学大臣賞を受賞している。(市原康史)