甲斐八重子さんの感謝の言葉が記された手紙を読む子どもたち=佐賀市の若楠小

若楠小の児童が風船で飛ばしたヒマワリの種を畑で見つけた甲斐八重子さん=大分市

 若楠小(佐賀市)の児童が5月下旬、ヒマワリの種を付けて空に放った風船が約120キロ離れた大分市まで飛び、種を見つけた甲斐八重子さん(71)の家族から手紙が届いた。「夏にひまわりが咲くように、大切に育てます」とつづられ、芽が出たことの知らせも届いた。子どもたちは感謝の気持ちを込めたメッセージを送り、ヒマワリを通じた交流が始まった。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中断していた校区の「地域子ども教室」が全面再開した記念で、28日午前9時半ごろ、同校の屋上から風船60個を飛ばした。6~7時間後の同日午後4時ごろ、甲斐さんが自宅裏の畑で風船を発見。連絡を受けた長女の加藤直美さん(43)=大阪府=が同校に手紙を送った。

 風船には、種を植えてSNS(交流サイト)などで返事を送ってもらうよう呼びかける文章も付けていた。手紙には「ひろってくれてありがとう」との子どもたちのメッセージを撮った写真が添えられ、「やさいやおはなをたくさんそだてているので、がんばってひまわりもそだてますね。すてきなプレゼントをありがとう」と甲斐さんの感謝の言葉が記されていた。

 11日の地域子ども教室で風船が大分市まで飛んだことが紹介されると、子どもたちから「すごい」と歓声が上がった。種を拾ってくれたお礼をしようと、全員で「ひまわりをやさしくそだててね」「きれいな花がさくことを願っています」などと甲斐さんに宛てたメッセージを書いた。色紙に貼って送るという。

 甲斐さんは「家の周りは山が多く、こんな所までよく飛んできてくれた」と思わぬ遠方からの贈り物に驚き、「新しい友達ができたみたいでうれしい」と子どもたちとの交流を楽しみにしていた。(江島貴之)