九州の有明海で生産される養殖ノリの取り扱いを巡り、公正取引委員会が独禁法違反(不公正な取引方法)の疑いで佐賀など3県の漁協や漁連に立ち入り検査したことに関し、金子原二郎農相は10日の閣議後会見で、「是正を指導した中でこのようなことが起き、大変残念」と述べた。

 金子氏は、2021年11月に作成した水産物に関する適正取引ガイドラインの説明会などで「誓約書等に全量出荷を強制していると受け取られかねないような表現がある場合、これを是正するように重ねて指導してきた。引き続きその徹底を図りたい」と語った。

 その上で「立ち入り検査の結果を待って、農林水産省としての対応を考えていきたい」と公取委の判断を待つ姿勢を示した。

 公取委は7日、佐賀、福岡、熊本の3県の漁協や漁連に立ち入り検査した。生産者に対し、水揚げされた養殖ノリの全てを漁協や漁連など関係団体に出荷するよう求めていた疑いが持たれている。(山口貴由)