生活保護扶助費の未払いなどを謝罪する唐津市保健福祉部の田中寿幸部長ら(中央左)=唐津市役所

 唐津市は10日、生活保護課の男性係長(48)が2020年5月から今年6月までに申請があった生活保護の扶助費の手続きをせずに支払いを遅延し、一部を私費で立て替えていたと発表した。未払いや私費の立て替え額は24世帯の約185万円。職員は「手続きの仕方が分からなかった」と話しているという。

 未払いとなっているのは20世帯分の約130万円で、私費による立て替えは5世帯分の約54万円。未払い分の多くは通院費、引っ越しや家財処分費など臨時的な扶助費の申請で、利用者から市に対する指摘は届いていなかった。今年4月に担当地域の配置換えがあり、男性係長が受け持っていた書類を一部渡さなかったことから発覚。事情を聞き取り、5月23日に男性係長が隠していた未処理の申請書が机から見つかった。

 私費での立て替えは市営住宅の家賃2件、業者へ支払う介護福祉用具費など3件の計54万3千円で、銀行口座に振り込んでいた。自身とは別の名前で振り込んでおり、不法行為の疑いもあるとみて唐津署や弁護士に相談している。処分は検討中という。

 今回の調査で別の職員の未払い1件も発覚。浜玉市民センターの総務・福祉課の男性係長(52)は、生活保護課に在籍していた当時、20年12月の家財処分費12万3千円を業者に支払っていなかった。市は6月20日から順次支払い、再発防止策としてダブルチェックに取り組む。(横田千晶)