献血への協力を呼び掛けている佐賀県赤十字血液センター=佐賀市八丁畷町

 九州地区で5月に輸血が必要な事故などが相次ぎ、佐賀県赤十字血液センターは「異例の事態」として献血への協力を呼び掛けている。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で集団献血などの機会が減っている上、夏場は例年、献血者が少なくなる傾向がある。輸血用血液の供給に支障が出ないか危惧している。

 県赤十字血液センターによると、4月以降に県内でコロナ感染が再拡大したこともあり、地域のイベントや企業などに専用バスを派遣して行う「集団献血」が、以前のようなペースで開催できていないという。

 5月の九州地区では、献血に協力した人は3万3910人で前年から約1000人減った。一方で、医療機関で輸血用血液が必要なケースが多くあったため、需給の差が広がった。担当者は「このままの状況が続くと血液製剤の供給に支障を来すことが懸念される。夏場は献血者の確保が難しく、血液のストックが少なくなる。協力をお願いしたい」と話した。

 12日は佐賀市のゆめタウン佐賀に献血会場を設ける。佐賀市の献血プラザさがでは、感染対策を徹底し、混雑を緩和するための予約制で対応している。電話0952(32)1011。(中島幸毅)