理数系を中心とした横断的な学びで問題解決力を身に付ける「STEAM(スティーム)教育」を全国の保育関係者が学ぶオンラインセミナーが2日、開かれた。町ぐるみで取り組む有田町の関係者ら3人が登壇し、必要性や幼児教育に取り入れるヒントを学んだ。

 佐賀大ダイバーシティ推進室の荒木薫副室長は、STEAM教育が求められる背景を「AI(人工知能)と人間の境界があいまいになっていく中、課題の本質を見極め、解決策を発想し、今までとは違う視点で物事を捉える人材の育成が必要」と解説。幼児期には「『なぜ』を対話に盛り込む」「具体的数字を対話に取り入れる」と提案し「多くの過程がある料理も立派なSTEAM教育。食育から始めてみて」と促した。

 認定こども園あかさかルンビニー園の王寺直子園長は、花壇づくりを通し、子どもの視線が科学に向かう事例を紹介。花の種をまく時期を知ったり、噴水の仕組みを考えたりした様子を語り「好奇心を受け止めること、不思議と思う気持ち、やってみたいと思う気持ちに共感し、楽しむことが大事」とアドバイスした。

 STEAMは科学(S)、技術(T)、工学(E)、芸術(A)、数学(M)の英語の頭文字。松尾佳昭町長は「有田町は焼き物のまち。STEAMは有田町にうってつけの教育」と述べ、佐賀大などと連携した取り組みを説明した。

 セミナーは幼保施設向けICT(情報通信技術)システムの運営などを展開するコドモン(東京)が開き、全国201の保育施設が聴講した。(宮﨑勝)