改札をくぐると、高級ホテルのロビーのような瀟洒(しょうしゃ)な待合室が乗客を出迎える。熊本、鹿児島両県にまたがって第三セクターが運行する「肥薩おれんじ鉄道」の阿久根駅(鹿児島県阿久根市)。開業10周年を迎えた2014年、JR九州の「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治さんがデザインし、市が改装した。