気持ちを集中し清書に取り組む児童たち=武雄市の朝日小

 武雄市の朝日小(坂元俊文校長、428人)で9日、明治時代から続く伝統の「席書会」が開かれた。1~6年の全児童が張り詰めた空気の中、気持ちを集中して渾身(こんしん)の1枚を書き上げた。

 体育館では4年生が「正直な心」、5年生は「朝日の宝」、6年生は「夢と希望」の課題に取り組んだ。制限時間は40分で、書き直しなしの“一発勝負”。「始め」の合図で清書が始まると、体育館の中は水を打ったように静まった。

 合図と同時に一気に書き上げる児童や、目を閉じて気持ちを落ち着かせてから筆を進める児童らがいた。小学生活最後の席書会となる6年の立石優虎(ゆうと)君(12)と橋口映登(えいと)君(11)は「大きくバランスよく書くことに集中した」「この独特の緊張感が席書会の醍醐味(だいごみ)」と話した。

 席書会は旧高橋町の寺子屋で始まり、朝日小の前身の高橋小から受け継がれ、今年で148回目を迎える。作品は書道家の山口耕雲さん(武雄市)と大串涯山さん(江北町)が審査し、優秀作を決める。児童の作品は17日まで各教室に展示し、午後4~5時に自由に見ることができる。(澤登滋)