「そこに愛はあるんか?」―誰もが一度は聞いたことのあるセリフ。そこに浮かぶお顔といえば女将(おかみ)、大地真央さんである。5月21日、2022年度新しい扉「Begin」の第1回講師として女優の大地真央さんが登壇された。

 まず目に飛び込んできたのは、その美貌はもちろんのことだが、何センチなのだろうか、高いハイヒールだ。そして、忘れていたが大地さん、現在66歳。今度は目玉が飛び出した。66歳でこの美しさ、若々しさ、エネルギッシュさ、チャーミングさ。ブラボー。

 どのような生き方をなさっているのだろうか、それを学ぶべく、会場には約1500人が集まった。その他にもウェブ配信では約200人が視聴した。

 

 大地さんは猫が大好き。猫の奥深さに魅了されているんだとか。また、たまたま歪な形になった目玉焼きに落書きしたことから始まった目玉焼きアートは、なんと個展を開くまでに。

 そんな大地さんの故郷は淡路島。第二の故郷を宝塚という。月組トップスターとして駆け抜け、「努力、感性、研究心」を信条に新たな男役像を生み続けてきた大地さんは、宝塚卒業後も現役の舞台俳優でもある。20年間演じたマイ・フェア・レディのイライザは大地さんにとって親友という。20年間という月日を共にする中で、年を重ねるごとにセリフの感じ方が変わり、演じ方が変わり、一緒に成長してきたからこその言葉である。

 そして、テレビCMで話題の大地さんだが、この日も女将になる瞬間があった。なんと、「そこに愛はあるんか?」を披露してくださったのだ! しかもフランス語バージョン。レアだ。私も大好きなCMなのでとっても嬉しい。いやー、嬉しい。帰宅して家族や友人に思わず自慢してしまった。嬉しい。

 この日の講演も終わりに近づき、名残惜しさを感じ始めた頃、朗報が。大地さんの旦那様は世界的デザイナーの森田恭通さん。県内でのプロジェクトが進行中だとか。大地さんもまた佐賀を訪れたいとの言葉に、会場から拍手がわき起こった。

 今回の講話テーマが「笑顔が幸せを運んでくれる」であったが、最後に大地さんは「脳はだまされるらしい。だから、無理にでも笑顔をつくっていれば、怒っていたとしても全部ばかばかしくなる。幸せと思うことが幸せなんだと思う」と言葉を残し妖艶に会場を後にしたのだった。

 大地真央、来年で芸能生活50周年。お茶の間に笑いを届けてくれる。信じられる愛があるなぁ。(松尾綺子)