指揮者の藤岡幸夫さんとバイオリニストの漆原朝子さんを迎えて演奏するアルモニア管弦楽団=久留米シティプラザ

 アルモニア管弦楽団(瀬戸要代表)が5日、福岡県の久留米シティプラザで第21回定期演奏会を開いた。指揮に藤岡幸夫さん、ソリストにバイオリニストの漆原朝子さんを迎え、3年ぶりの定期演奏会で大きな喝采を浴びた。

 漆原さんがソリストを務めたブラームスの「バイオリン協奏曲」は、ベートーベンやメンデルスゾーンの名作と並び「3大バイオリン協奏曲」の一つに数えられる。漆原さんは技巧的で緊張感にあふれた第1楽章から穏やかな第2楽章、華やかに盛り上がる第3楽章までを、格調高く美しい演奏で聞かせた。

 ムソルグスキーのピアノ組曲をラベルが編曲した「展覧会の絵」は、有名なフレーズが耳に残る「プロムナード」を挟みながら、親友の画家ハルトマンが手がけた絵画を巡る。愛らしく跳ね回る「殻をつけたひなの踊り」や壮大な曲調で亡き親友に決意をささげる「キエフの大きな門」など、色彩豊かな曲想を弾き分けて聴衆を引き込んだ。ドラマチックな指揮で魅了した藤岡さんは、鳴りやまない拍手に何度も応えていた。

 同楽団は2002年、元東京都交響楽団第2バイオリン首席奏者の久原興民さんが佐賀で立ち上げた。藤岡さんは「アマチュアオーケストラとは呼べないくらいレベルが高い」として、「久原さんはよくここまで育ててこられたとびっくりしている」と賛辞を贈っていた。

 同公演は約100人の医療従事者を招待して開かれた。演奏の模様は後日、藤岡さんが司会を務めるBSテレビ東京の音楽番組「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜午前8時半から放送)で放映される。(花木芙美)