佐賀県が新たに導入した排水ポンプ車。5台合わせた愛称は「ファイブスター」で、子どもたちにも親しんでもらおうと、それぞれ赤、ピンク、青、黄色、緑のラインで塗り分けた=佐賀市の県庁

 本格的な雨期を前に、佐賀県は8日、新たに導入する排水ポンプ車のお披露目式を県庁で開いた。県内五つの土木事務所に1台ずつ配備し、近年頻発している豪雨と、それに伴う内水氾濫などに備える。

 県の内水対策プロジェクトの一環で、県が排水ポンプ車を導入するのは初めて。8トントラックをベースに発電機やポンプを搭載、1秒間に0・5立方メートルを排水する能力があり、25メートルプールを約10分で空にできるという。1台当たり約4千万円で、事業費は約2億円。

 各車両に愛称があり、佐賀は「ひので」、東部は「あけぼの」、唐津は「はやぶさ」、伊万里は「みょうじょう」、杵藤は「きぼう」と県が連携協定を結んでいる宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星にちなんだ。

 式典では大手農業用機械メーカーのクボタの和田季弘九州支社長から山口祥義知事に鍵が手渡された。山口知事は「豪雨災害が激甚化、広域化する中で、排水ポンプ車を県が機動的に運用できるのは大きい。県建設業協会とともに習熟を図り、県民のために力を発揮したい」と話した。近日中に運用訓練を始めるという。(大橋諒)