デフリンピックの水泳のリレー種目で2個の銀メダルを獲得した金持義和さん=唐津市屋内プール

 聴覚障害者の国際総合大会「デフリンピック」で水泳の日本代表として出場した唐津市出身の金持(かなじ)義和さん(28)=メルカリ=が“凱旋(がいせん)”した。リレー種目で2個の銀メダルを獲得し、「4人で結果を出せてよかった」と振り返った。

 金持さんは子どもの時から水泳を続け、唐津商業高時代は全国総体や国体に出場した。大阪体育大や同大大学院を経て、デフリンピックへの出場は3度目となった。背泳ぎが専門で、2013年は50メートルで金メダル、100メートルと200メートルでは銀メダルを獲得した。17年は出場した全7種目で表彰台に立った。

 ブラジルで5月に開かれた今回の大会で、メダルを獲得した400メートルリレーは第3泳者を務めた。1位で受け、順位を一つ落としたが、僅差で次の泳者につないだ。同メドレーリレーは第1泳者を務め、「とにかくメダルを取るという思いで泳ぎ切った」と振り返る。

 一方、個人種目で出場した背泳ぎの100メートルと200メートルは決勝で惜しくも4位だった。「国際大会でこんなにコンディションを落としたのは初めてだった。本来の力を出せなかった」。完全燃焼とはならなかったが、「コロナ下の中、ブラジルで泳げたことが一番よかった」と前を向く。

 前回大会以降、腰痛を治しながら試行錯誤して確立した新たな泳ぎ方で臨んだ。次回の2025年は日本が東京への招致を目指しており、「3年後に向け、少しずつ前に進みたい」と語った。(松岡蒼大)