5月28日、さが水ものがたり館(佐賀市大和町)で「2022ミス・ジャパン」佐賀大会のファイナリストが集まったビューティーキャンプを取材した。佐賀限定のティーンズもあり、小さな子どもから大人まで幅広い年代の女性が楽しげに笑顔を交わしている。平和だ。マイナスイオンだ。
ミス・ジャパンとは

ミス・ジャパンは地方大会を勝ち進んだミスが一堂に会して『日本一の美女』を目指すコンペティション。国際ページェントとの主な違いは、身長要件や英語力に重きを置かないこと。世界をみてみると、日本人女性の身長は平均より下回るため出場できる女性が限られてくる。また、審査の中で英語を使用するため語学力での優劣がみえる。これでは本来のその人自身の評価がフェアにできない、という考えの基、ミス・ジャパンは女性の基準となるオピニオンリーダーの創造に尽力している。実際、ミス・ジャパンの最終大会は日本大会であり身長や語学力を気にする機会も少なそうである。
私は「2022 Miss International(ミス・インターナショナル)」日本代表選出大会に出場し、次は日本代表として世界大会に出場するわけだが、確かに、各国のミスの身長は170cm以上がほとんどで、更にそこから20cm近いハイヒールを履くのだから大迫力だ。進撃の巨人の世界にでも迷い込んだのかもしれない。
防災講座
この日は、スピーチ練習の他に防災講座、そしてキャンプ講座と続いた。ミス・ジャパン運営陣の「生きる力を得てほしい」という思いを込めたスケジュールとのことだ。小さい子どもたちは防災カルタを体験した。カルタの読み札には「安全は声の掛け合い助け合い」や「笑顔にて立ち直ろうよ希望もち」などの言葉が。

すると、「竜巻のときはどうしたらいいの?」と子どもたちから国土交通省のお兄さんに質問が。「建物の中に逃げようね。ブロックが飛んできて危ないから」とお兄さん。「幼稚園のブロック(おもちゃ)危ないよね」と子どもたち。面白い。お兄さんも「踏んだら痛いですね」と返答。面白い。次は生活の中で危ない場所をみんなで考える。次々に声が上がる。「車!」「津波!」「猫!」…なるほど。子どもにとっては猫がいるところも危ない場所になるわけか。子どもたち視点の発想に大人も笑顔がこぼれる。

家族で防災カルタをすることにより知識を身につけるだけでなく、子どもたちが普段どういう点を危険と感じているのかを大人側が知る機会にもなり、楽しくも非常に大切な時間だと感じた。
キャンプ講座

キャンプ講座も盛り上がった。みんなで火を起こし、マシュマロを焼く。お姉さんメンバーは子どもたちの面倒をみる。なんだか大家族のようだ。佐賀大会運営事務局の運営責任者・大坪紗耶さんは日本キャンプ協会1級のキャンプトレーナーでもあり、今回のキャンプ講座の講師も務める。「メイクやウォーキングなどの分かりやすい“美”だけでなく、生きるノウハウやいざというときの知識といった人間生活に必要な教養を備えることで内面を磨き上げてほしい」と大坪さん。

7月いよいよ大会本番!
ファイナリストはこの一日で生きる力、生きる美を得たことだろう。大会当日、それぞれが磨き上げたそれぞれの“美”をいかに発揮するか見所である。
ミス・ジャパン佐賀大会は、7月4日、ホテルニューオータニ佐賀で開かれる。会場チケット3000円、オンライン配信1500円、投票権付き。
可憐な彼女たちの中で進撃の巨人に負けない野心が燃えている。