井上俊一さん「ブルー・プラネット」(32×32×44.5センチ)

左「惑星儀」(16×16×26センチ)、右「惑星儀」(20×16×27センチ)、下「群青彗花器」(30×8×12.3センチ)

 佐賀市久保田町出身の陶芸家井上俊一さん(74)=福岡県宗像市=が、福岡市で個展を開く。宇宙を思わせる神秘的な青い器をメインに、自身の陶器作品を描いた絵画を含め145点を並べる。

 井上さんは1975年からオーストラリアでベンディゴ大学陶芸科講師を務め、76年にベンディゴ国際陶芸展金賞を受賞。82年から福岡教育大学美術科で教壇に立った。芸術性と機能性を両立した「ファンクショナル(機能性)オブジェ」を旨として、独創的な花器や酒器を手がけている。

 個展では、器の形によって青の色彩や質感を使い分けた作品を並べる。ぽってりと手になじむ形の花器「ブルー・プラネット」は石こう型とひも作りで成形し、炭酸銅とコバルトの釉薬を掛け分けた。「惑星儀」は変化に富んだ形状で使い方に想像が広がり、「群青彗花器」はSF的な目新しさで遊び心を感じさせる。

 絵画は花や果物、野菜を盛った自作の器を描く。透明水彩や色鉛筆で着彩し、柔らかな光を感じさせる。絵に登場する器と絵を並べて展示し、器の使い方を提案している。

 井上さんは「こんな時勢だが少しでもさわやかな青い空を感じてもらえるよう、にぎやかな展示にしたい」と意気込んでいる。(花木芙美)

 ▽福岡市中央区の大丸福岡天神店=電話092(712)8181=本館6階で15~21日。